<今年、EVの販売台数は世界全体で2000万台を超え、シェアの4分の1以上を占めると予想される。そうしたなかで日本にはシェア拡大を妨げるハードルが>【木村正人(国際ジャーナリスト)】
[ロンドン発]国際エネルギー機関(IEA)によると、昨年、世界の電気自動車(EV)販売台数は1700万台を超え、販売シェアは20%以上となった。世界最大のEV市場・中国では1100万台(総販売台数の約半分)が売れ、中国の道路を走る車の10台に1台はEVになっている。
今年、EV販売は世界で2000万台を超え、シェアの4分の1以上を占めると予想されている。第1四半期のEV販売は前年同期比35%増。中国では買い替えインセンティブの継続と価格下落により、今年EV販売が国内シェアの約60%を占める見通しだ。
欧州でも今年、EV販売のシェアは25%に達するとみられている。現在の政策設定では2030年には世界のEV販売シェアは40%を超えるとIEAは見込む。中国国内のEV販売シェアは約80%に、欧州も約60%に達すると予測されている。

<今年,全球电动汽车(EV)销量预计将超过2000万辆,市场份额将超过四分之一。在这种情况下,日本面临着阻碍其市场份额扩大的障碍>【木村正人(国际记者)】
【伦敦讯】根据国际能源署(IEA)的数据,去年全球电动汽车(EV)销量超过1700万辆,市场份额达到20%以上。全球最大的电动汽车市场中国,销量达1100万辆(约占总销量的一半),如今中国道路上每十辆车中就有一辆是电动汽车。
今年,全球EV销量预计将超过2000万辆,市场份额将超过四分之一。今年第一季度,EV销量同比增长35%。在中国,由于持续的以旧换新激励政策和价格下跌,今年EV销量预计将占国内市场份额约60%。
在欧洲,今年EV销量的市场份额预计也将达到25%。IEA预测,在当前政策下,到2030年,全球EV销量市场份额将超过40%。中国国内EV销量份额预计将达到约80%,欧洲也将达到约60%。

■日本のEV販売は前年比33%減
驚くべきことに日本では昨年、EV販売は前年比33%減となり、4年ぶりの減少に転じた。売れたのはわずか5万9736台で、国内の新車販売台数全体の2%未満にとどまる。日本では依然としてハイブリッド車(HV)が支持され、高価格で新規モデルが乏しいEVは敬遠される。
集合住宅が多い日本では自宅充電のハードルが高い。電力料金の先行き不安も短中距離走行中心の日本ではHV優位を後押しする。しかし外国製EVは5.7%増で2万4198台と過去最高を更新。中国のBYDは2223台(54%増)でトヨタのEV販売台数を初めて上回った。
そんな中、国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは10月27日、トヨタ自動車の脱炭素化を分析した報告書『岐路に立つトヨタ――世界最大の自動車メーカーのBEV(バッテリー電気自動車)戦略と1.5度目標の整合性』を発表した。

■ 日本EV销量同比下降33%
令人惊讶的是,日本去年EV销量同比下降了33%,为四年来首次下滑。销量仅为5.9736万辆,占国内新车总销量的不到2%。在日本,混合动力车(HV)依然备受青睐,而售价高昂且新款车型稀少的EV则被消费者冷落。
日本由于公寓住宅较多,家庭充电存在障碍。电价前景不明,也使以短中距离出行为主的日本市场更倾向于HV。然而,外国品牌EV销量同比增长5.7%,达到2.4198万辆,创下历史新高。中国比亚迪(BYD)销量为2223辆(同比增长54%),首次超过丰田的EV销量。
在这样的背景下,国际环保NGO绿色和平日本分部于10月27日发布了分析丰田汽车脱碳化的报告《站在十字路口的丰田——全球最大汽车制造商的BEV(电池电动汽车)战略与1.5摄氏度目标的协调性》。

■トヨタ内燃機関車の排出量はBEVの3倍以上
トヨタの計画するBEV生産量と世界の平均気温上昇を産業革命時と比べて摂氏1.5度に抑えるための排出削減量との間には大きな開きがあるという。グリーンピースは排出量総量の削減目標の設定、それに整合するよう内燃機関車の段階的廃止をトヨタに求めている。
報告書によると、23年、トヨタが販売した車の走行中に出る二酸化炭素換算排出量4億3628万トンの98.9%が内燃機関車とHVに起因していた。トヨタの内燃機関車1台当たりの排出量は45.99 トンとBEV(13.06トン)の3倍以上に相当する。
化石燃料を使うHVとプラグインハイブリッド車(PHEV)の排出量は各30.79トンと23.66トンで、1.5度達成にはゼロエミッション車(BEVと燃料電池車)への完全移行のみが有効という。タイでは内燃機関車の販売比率が高く、ノルウェーと比較して排出量が4倍以上になっている。

■ 丰田内燃机汽车排放量是BEV的三倍以上
据称,丰田计划生产的BEV数量与将全球平均气温升幅控制在比工业革命前高1.5摄氏度所需的减排量之间存在巨大差距。绿色和平呼吁丰田设定总排放量削减目标,并逐步淘汰内燃机汽车以实现该目标。
报告显示,2023年丰田销售汽车在行驶过程中产生的二氧化碳当量排放量为4.3628亿吨,其中98.9%来自内燃机汽车和HV。丰田内燃机汽车单车排放量为45.99吨,是BEV(13.06吨)的三倍以上。
使用化石燃料的HV和插电式混合动力汽车(PHEV)排放量分别为30.79吨和23.66吨。要实现1.5摄氏度的目标,只有完全转向零排放汽车(BEV和燃料电池车)才有效。在泰国,内燃机汽车的销售比例很高,排放量是挪威的四倍以上。

■「トヨタは気候変動対策の取り組みを加速させるべきだ」
トヨタが26年のBEV販売計画を150万台から80万台に引き下げたため、1170万〜2260万トンの排出削減の機会が失われた。これは日本の平均的な家庭450万〜870万世帯の年間排出量に相当する。トヨタは30年のBEV生産台数を350万台にする計画を公表している。
それでも第三者が認定する国際的な枠組み「科学に基づく目標設定イニシアチブ(SBTi)」のベンチマークを8.2%上回る。グリーンピースの炭素予算に基づくベンチマーク排出量の約2倍に達する。「トヨタのBEV計画はパリ協定が求める脱炭素化のペースに整合していない」という。
グリーンピース・ジャパンの気候変動・エネルギー担当、塩畑真里子氏は「自動車メーカーに対して持続可能な取り組みを求める声が高まる今、トヨタは温暖化する世界で競争力を維持するため気候変動対策の取り組みを加速させるべきだ」と訴えている。

■ “丰田应加快气候变化对策”
由于丰田将2026年BEV销售计划从150万辆下调至80万辆,导致1170万至2260万吨的减排机会丧失。这相当于日本约450万至870万普通家庭一年的排放量。丰田已公布计划,到2030年BEV产量将提高到350万辆。
即便如此,这一数字仍比由第三方认证的国际框架“基于科学的目标制定倡议(SBTi)”的基准值高出8.2%,是绿色和平基于碳预算计算的基准排放量的约两倍。报告认为:“丰田的BEV计划与《巴黎协定》要求的脱碳步伐不一致。”
绿色和平日本分部气候变化与能源负责人盐畑真理子表示:“在社会要求汽车制造商采取可持续行动的呼声日益高涨的当下,丰田应加快气候变化对策,以在全球变暖的世界中保持竞争力。”