トランプ政権が5月22日、ハーバード大に対し、留学生を受け入れるための認可停止を発表した。波紋は全世界に広がっている。

特朗普政府于5月22日宣布停止哈佛大学接收留学生的许可，此举在全球引发波澜。

かねてから、トランプ政権は米国を代表するエリート大学を「行き過ぎた左派の牙城だ」として敵視してきた。左派的なイデオロギーを揶揄（やゆ）して「ウォークネス（社会正義の意識に目覚めること）」と呼ばれる思想を米国に広げたのが、エリート大だという主張だ。これまで、ハーバード大、ブラウン大、コロンビア大、ブラウン大、コロンビア大、コーネル大、ノースウェスタン大、ペンシルベニア大、プリンストン大などの名門大が制裁の標的になってきた。

长期以来，特朗普政府将美国的精英大学视为“极左派的堡垒”。他们认为，精英大学在美国传播了一种被嘲讽为“觉醒主义”的左派意识形态。哈佛大学、布朗大学、哥伦比亚大学、康奈尔大学、西北大学、宾夕法尼亚大学、普林斯顿大学等名校一直是制裁的目标。

ハーバード大に対しては、学内でのイスラエルへの抗議デモを「反ユダヤ主義だ」と批判すると、教育内容などにも踏み込む「改革」を要求。だが、ハーバード大側は「大学の独立を脅かすものだ」「私立大学が、連邦政府に乗っ取られるようなことは許されない」などとして拒み続けてきた。

针对哈佛大学，特朗普政府批评校内的反以色列抗议是“反犹太主义”，并要求对教育内容进行“改革”。但哈佛大学方面表示，这是对大学独立性的威胁，拒绝了这一要求。

その結果、5月22日になって政権が強硬手段に出たのだ。凍結するとした助成金は22億ドル（約3100億円）超にのぼる。さらに、留学生受け入れに必要な認可を停止したと発表。衝撃が広がった。

结果，5月22日政府采取了强硬措施，冻结了超过22亿美元的补助金，并宣布停止必要的留学生接收许可，引发震惊。

ハーバード大の留学生は学生の約27％を占める約6800人。同大によると、そのうち110人が日本人学生だ。認可の停止によって、「転学」か「法的資格の喪失」の選択を迫られる事態となったが、翌23日になって一転、連邦地裁が一時的な差し止めを命じたため、当面は効力を持たないことに。今後、地裁での審理が本格化する見通しだ。

哈佛大学的留学生占学生总数的约27%，约6800人，其中110人为日本学生。由于许可停止，学生面临“转学”或“失去合法身份”的选择，但23日联邦地方法院下令暂时停止该措施，暂时不具效力，后续审理将加速。

『東大よりも世界に近い学校』の著者で、活育財団共同代表の日野田直彦さんは「現地にいる学生たちは比較的冷静に過ごしているようです。トランプ政権のセンセーショナルな演出に惑わされず、推移を見守っているのでしょう」と話す。

《比东大更接近世界的学校》一书的作者、活育财团共同代表日野田直彦表示：“在当地的学生们显得相对冷静，没有被特朗普政府的耸人听闻的演出所迷惑，他们在观察事态的发展。”

ハーバード大の学生の動きに注目するのは、世界各国のトップ大学だ。日本も例外ではなく、同26日には、東大がハーバード大の留学生を一時的に受け入れる検討をしていることが明らかになった。次いで、京都大、大阪大、名古屋大も検討を表明。世界トップレベルの研究力をめざす国の「国際卓越研究大学」制度の認定第1号である東北大学は、ハーバード大生を受け入れるため、すでに米国で説明会を行ったと報じられている。

全球各国顶尖大学都在关注哈佛大学学生的动态。日本也不例外，26日东京大学宣布正在考虑暂时接收哈佛大学的留学生，随后京都大学、大阪大学、名古屋大学也表示正在考虑。被认定为“国际卓越研究大学”制度第一号的东北大学已在美国举行说明会，以接收哈佛大学学生。

「ハーバード大の学生は世界各国のトップ大から引く手あまたです。優秀な人材の取り合いが加速すると思います」

“哈佛大学的学生受到世界各国顶尖大学的欢迎，优秀人才的竞争将会加速。”