#
東京五輪で大車輪の活躍を見せ、日本中を熱狂させた。金、銀、銅と3つのメダルを勝ち取り、日本女子卓球のエースとして君臨する伊藤美誠だ。
水谷隼とのペアで混合ダブルス決勝を制し、初めて日本卓球界に五輪での金メダルをもたらすと、個人では3位に食い込んでこちらも女子で初のメダル奪取。まさにエポックメイキングなパフォーマンスを繰り返し、歴史を塗り替えた。

伊藤美诚在东京奥运上非常活跃,让日本都为之狂热。取得了金、银、铜三枚奖牌,作为日本乒乓球王牌君临赛场。
和水谷隼组成组合,在混合双打中取胜,第一次给日本乒乓球界带来了金牌。个人赛则是奋战到了第3名,取得作为女子组的第一个奖牌。真是体现了划时代的魅力,改写了历史。

そんな伊藤の前に立ちはだかったのが、世界一の卓球王国・中国である。終わってみれば男女全5種目のうち4つで金メダルをもぎ取った。ここ数年に渡って“中国キラー”の名を欲しいままにしてきた伊藤への研究を徹底。伊藤と同い年の20歳、孫穎莎が個人と団体で伊藤を連破してみせた。
中国メディアは数年前から日常的に伊藤の動向を追い、とりわけ五輪期間中は最大限の注意を払った。とはいえそれもこれも、強さを認めているからこそだ。

阻挡在伊藤之前的是,世界第一的乒乓球王国·中国。最终,中国取得了男女5个项目中的4个金牌。这几年,中国彻底研究想要取得“中国杀手”之名的伊藤。和伊藤同年的20岁的孙颖莎在个人和团体中分别击败了伊藤。
中国媒体在数年前就开始经常追踪伊藤的动向,特别是在奥运期间花费了最大限度的注意力。这些都是因为认可了伊藤的强大。

そんななか、中国最大の発行部数を誇る『人民日報』紙の傘下にある『環球時報』紙がスペシャルインタビューとして、大会を終えたばかりの伊藤を直撃した。その生い立ちや卓球観など質問は多岐に渡り、数日間に分けて特集を組んだ。同サイト内の記事ランキングでは上位に付けており、中国国内での関心度の高さが窺える。
中国での人気と知名度をグッと高めた孫穎莎とは、本当に仲が良いようだ。伊藤は「さすがに今回はあまり話す機会はありませんでしたが、海外のツアーではよく一緒にいます。彼女を打ち負かそうとかなり練習をしましたが、彼女はそれを上回ってきましたね。もう一度やりたいし、次は勝ちたい。勝つだけじゃなくて内容でも圧倒したいです」と話した。

其中,有着中国最大发行数量的“人民日报”旗下的“环球时报”刊载了特别专栏,在大会刚结束就直击了伊藤。其中的提问多种多样包含生平、乒乓球观等,花了数日编辑了特辑。在该网站内的文章排行中也是位于前列,可以看出在中国国内的关心很高。
伊藤中国国内人气和知名度特别高的孙颖莎关系似乎非常好。伊藤说,虽然这次没有什么说话的机会,但是在海外旅行时经常在一起。为了打败她刻苦努力,但是还是她技高一筹。还想再战一次,下次想要获胜。不仅仅是在比赛中胜出,同时在实力上也想超越。

バタバタと中国人選手を倒すさまを観て、最初に伊藤を「大魔王」と称したのはこの『環球時報』紙だったという。その点について問われると、「これカッコイイなって思いましたよ! すごく嬉しかったのを覚えています。いつも大魔王と呼ばれるような存在でありたいですね」と陽気に話し、「でも負けていては大魔王じゃありません。もっと強くなって試合に勝たなければいけないなって思います」と続けた。
インタビューを通して伊藤が繰り返したのは、中国選手たちへのリスペクトだ。「幼い頃からずっと中国の選手を倒すのが目標でした。でもどんなに進歩しても、中国の選手のみなさんはもっと進歩していく。それが私の成長を促してくれてきたと信じます」と想いを込めた。

看到伊藤过去轻松打败了中国选手,环球时报最开始将伊藤称为“大魔王”。关于这点询问伊藤时,她这样回答道。“我觉得这个称呼很帅!感觉非常高兴。希望我能一直成为那种被称为大魔王的存在。不过输了那就不是大魔王了。我觉得我必须变得更强,在比赛中战胜对手。”
采访中,伊藤不断重复对中国选手的尊敬。“从小就以打倒中国选手为目标。不过不管自己如何进步,中国选手的进步更大。我相信正是这点更加促进了我的成长。”

同紙は、中国で長らく大人気だった福原愛さんに続く存在だと指摘。「チャーミングなルックスも含めて、新しいアイ・フクハラですね?」と問いかけると、伊藤は「福原さんは日本卓球界の先駆者で、その発展に多大な貢献を果たした方です」としたうえで、「でも、私は私です。いまでは中国のファンの方もたくさん応援してくれるようになりましたから、本当にありがたいです」と答えている。

该报纸还指摘了伊藤是接替在中国长期有着巨大人气的福原爱的存在。“包含魅力的外表在内,你会成为新的福原爱吗?”面对对方提问,藤原这样回答。“福原爱是日本乒乓球界的先驱,为乒乓球的发展做出了很大贡献。不过我是我,她是她。现在中国的粉丝也给我很大的声援,真的非常感谢他们。”