トランプ前米大統領が昨年12月に署名した新型コロナウイルス対策法には、ある興味深い条項がある。それは、米情報機関は180日以内にUFO(未確認飛行物体)についての全情報を網羅した報告書を米議会に提出するべき、というものだ。報告書は機密扱いとはされず、一般にも公開される。

在前美国总统特朗普去年12月签署的新冠病毒应对法中,有一项很有意思的条款。那就是,美国情报机关要在180天内向美国议会提交一份囊括UFO所有情报的报告书。报告书不会被机密处理,也会向公众公开。

報告書は、UFOが国家安全保障の脅威となるかどうかについての分析も含まなければならない。まるで、B級SF映画のオープニングロールのような話だ。

报告书还必须包含UFO是否构成国家安全威胁的分析。简直就像B级科幻电影的开场卷一样。

報告書公表の期限が近づく中で、UFOに対する関心は高まり始めている。最近では、トランプ政権で国家情報長官を務めたジョン・ラトクリフに対するフォックスニュースのインタビューにより、UFO熱はさらに過熱した。

随着报告公布的期限越来越近,人们对UFO的关注也开始升温。最近,福克斯新闻对曾任特朗普手下国家情报部长的约翰·拉特克利夫进行了采访,使UFO热进一步升温。

ラトクリフは「率直に言うと、公表されているよりも非常に多くの目撃事例がある。その一部は機密指定が解除された。目撃事例というのは、海軍や空軍のパイロットが目撃したものや、衛星画像に捉えられたもので、説明が難しい行動や、再現が難しく、われわれの技術では不可能な動き、あるいは、ソニックブーム(超音速飛行で生じる衝撃波)なしに音速の壁を超えるスピードでの移動がある」と述べた。

拉特克利夫说,“实话说,UFO目击事件比公开的还要多。而其中一部分被解除了机密指定。目击事件是指海军和空军的飞行员所目击到的,或者是卫星图像所捕捉到的,难以解释的,难以再现的,以我们的技术是不可能做到的,或者说,是没有音爆(在超音速飞行中产生的冲击波),却以超过音速的速度移动的物体。”

昨年4月には、未確認航空現象を捉えた3つの映像について、米国防総省が本物であることを認め、UFOや宇宙人による誘拐事件に対する一般の関心が高まった。これらの映像は空軍パイロットが撮影したもので、空に浮かぶ謎の物体を目撃して非常に興奮するパイロットの音声も入っている。

去年4月,美国国防部承认了未确认的航空现象的3个影像是真实的,从而提高了公众对UFO和外星人绑架事件的关注。这些视频都是由空军飞行员拍摄的,其中还包括飞行员看到神秘物体后兴奋不已的声音。

宇宙人の地球侵略と誘拐は、インターネット上で人気のネタともなった。ソーシャルメディア上では、ここ数年でどんどん現実離れしていっている世界のニュースをさらに超えられるものは、宇宙人の侵攻以外ないだろう、などという冗談が飛び交った。

外星人侵略地球和绑架地球人在互联网上也成了热门话题。社交媒体上流传着这样的笑话:除了最近几年越来越脱离现实的世界新闻之外,能更进一步超越的恐怕只有外星人的入侵了。

さらに、フェイスブックで「エリア51に突入しよう」と呼びかけるイベントページが話題を呼んだこと(ただこのイベント自体はお粗末に終わった)や、「謎のモノリス」と呼ばれた一連のアート作品が前触れなく各地に設置されたことも、宇宙人誘拐説への関心を高めた。

还有在脸书上呼吁进入51区的活动页面也成为了话题(只是这个活动本身就草草结束了),在各地纷纷展示被称为谜之物的一系列艺术作品,也提高了人们对外星人绑架说的关注度。

今年1月には、米中央情報局(CIA)がUFO関連文書数千点を公開。CIAは、これにより全てのUFO関連記録を公表したと主張している。

今年1月,美国中央情报局(CIA)公开了数千份有关UFO的文件。美国中央情报局称他们已经公开了所有的UFO记录。
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そしてもちろん、米国の「宇宙軍」創設も、人々の想像力をさらにかき立てた。その構想はあまりにも滑稽で、ネットフリックスが月並みなコメディードラマ「スペース・フォース」を制作したほどだ。

当然,美国太空军的成立也进一步激发了人们的想象力。这个想法太可笑了,以至于netflix制作了一部月更喜剧《太空力量》。

というわけで、今年6月上旬には、UFOに関する米当局の公式見解が明らかになる見通しだ。あるいは、報告書は完全に当たり障りのない内容で、謎が深まるだけかもしれない。だが、UFO目撃をめぐる謎の答えは、もう少し私たちの身近なところにあるのかもしれない。

因此,今年6月上旬,美国当局将明确对UFO的正式见解。也许报告书的内容完全没有有用的内容,只会加深谜团,但关于目击UFO的谜团答案或许就在我们身边。

UFOが米国ばかりで目撃されるのはなぜ?
ラトクリフはフォックスニュースのインタビューで、UFOはどこで目撃されているのかと尋ねられると「世界中で目撃されている。複数のセンサーがこうしたものを捉えている。説明できない現象であり、その数は公表されているよりもはるかに多い」と述べた。

为什么UFO只在美国被目击到?
拉特克利夫在接受福克斯新闻的采访时,被问到UFO是在哪里被目击到的,他说,全世界都有目击到。这是一种无法解释的现象,有很多传感器在捕捉这些东西。

この説明は間違いではない。しかし、地理情報システム(GIS)大手ESRI(エスリ)が過去100年にわたるUFO目撃情報を世界地図上に可視化したアニメーションを見てみると、こうした出来事のほとんどが米国で起きていることが分かる。

这个说法没有错。但是,地理信息系统(GIS)巨头ESRI将过去100年的UFO目击信息可视化之后呈现在世界地图上,可以发现这些事件几乎都发生在美国。

これはつまり、異世界から来た全知全能の宇宙人が、過激な米国文化にすっかり魅了されてしまったということだろうか。熱烈なアニメファンが、日本に過剰なあこがれを持つのと似たようなものだ。あるいは、超常現象との遭遇は、単に私たちの文化的価値観の産物なのかもしれない。

这是不是意味着来自异世界全知全能的外星人完全被过激的美国文化迷住了?就像狂热的动漫迷对日本有着过度的憧憬一样。换言之,我们遇到的超自然现象只是我们文化价值观的产物。

少なくとも、UFO報告書が議会に提出されれば、真実が少しは明らかになるだろう。

至少,当议会提交UFO报告时,真相就会水落石出吧。