「非正規労働者の使い捨て」が「日本の中流」を壊滅させる!…「派遣社員・42歳・未婚」が落ちた「アリ地獄」の実態

“泛滥的临时工” 正在摧毁"日本的中产阶级社会"...
揭示"42岁未婚派遣员工"陷入"无法摆脱的痛苦处境"的现实

かつて「一億総中流社会」と言われた日本。戦後、日本の経済成長を支えたのは、企業で猛烈に働き、消費意欲も旺盛な中間層だった。
しかし、現在、日本の中間層は明らかに貧しくなった。日本の「中流」は危機にある。
その大きな原因の一つが「就職氷河期世代」の非正規雇用だ。
派遣社員の小野さん(仮名・42歳・男性)を取材すると、その現実は絶望的なものだった。
【本記事は、NHKスペシャル取材班『中流危機』(8月23日発売)から抜粋・編集したものです。】

曾经被称为"一亿中产阶级社会"的日本。战后,日本经济增长的支柱是那些在企业中辛勤工作且消费欲望强烈的中产阶级。
然而,如今,日本的中产阶级明显变得更加贫穷。日本的"中产阶级"也正处于危机之中。
其中一个主要原因是"就业冰河期一代"的非正式雇佣。当我们采访派遣员工小野先生(化名,42岁,男性)时,这种现实状况令人相当绝望。
【本文摘自NHK特别采访组的报道 "中产危机"(8月23日发表),并且经过编辑。】。

キャリアアップの道がない
リーマンショックのときは、いわゆる「派遣切り」も経験。派遣会社から何度も呼び出されては「あなたが悪いんだ」と退職を迫られ、やむをえず辞表を書いたという。住み込みの寮から追い出されたときは「正社員ではない派遣社員は、誰もキャリアを守ってくれないものなんだ」と痛感した。
小野さんが頭を悩まし続けてきたのは、正社員ではないために、人材育成や能力開発の機会を十分に得ることができず、キャリアアップの道を描くことができないという現実だ。

没有职业晋升的机会
在雷曼危机期间,他也经历了所谓的“解雇派遣员工”。派遣公司多次打电话给他,强迫他辞职,还被说:“这都是你的错”,无奈之下,小野最终不得不写辞职信。当他被赶出了所住的宿舍时,他深切地感受到了“作为非正社员的派遣员工,没有人能保护你的职业生涯”的现实。
小野先生一直为自己不是正式员工而苦恼,他无法获得足够的人力资源开发和技能发展机会,也无法规划职业发展道路。

「(PCで設計図を作成する)CADのソフトが使えるだけで、ある程度給料がもらえるかというと微妙なところで、キャリアアップするには設計でも逆に指示をしなきゃならない立場になってきます。でも派遣だと、人をまとめてつくりあげていく仕事の経験を積めないので、どうしても必要なノウハウが欠けているっていうのが大きくあります」

"仅仅懂得使用CAD软件(在电脑上绘制设计图)并不足以获得相对可观的薪水,要实现职业晋升,你就必须在设计过程中对他人进行指导。但是作为派遣员工,无法积累管理和团队合作方面的经验,因此缺乏必要的专业知识是一个很大的问题。"

企業にも、国にも、頼れない
終身雇用を選ばず、転職を通じて高い収入を得ようと努めてきた小野さんは、現在も、機械設計関連のマネジメント職(管理職)へのキャリアアップを目指しており、政府や自治体が行っている職業訓練も探しているが、求めているようなスキル取得のメニューはなかなか見つからない。
働きながら受けられる訓練も限定されており、自立したキャリアを目指そうと努力しようにもそれに報いる仕組みのない、非正規社員にとって不利な社会だと感じている。

无法依赖企业,也无法依赖国家
小野先生没有选择终身雇佣,而是试图通过不断跳槽来获得更高的收入。他目前的目标是机械设计相关的管理职位,同时也在寻找政府和地方政府提供的职业培训,但很难找到符合他需求的技能培训课程。
可同时工作和接受培训的机会也有限,他感到这是一个对非正规员工不利的社会,因为没有任何制度来奖励他们为实现独立职业生涯所做的努力。

「危機感はありますね。(行政の)研修制度とか探してみたけども、ちょっと違いますね。伸び悩み層なのかなっていう、そんな気はしますね。いい方向に持っていかなきゃ、どうにもならない……」
稼ぎを増やしたくても、企業にも、国にも、頼れないと感じている小野さん。いま望みをかけているのは、就職氷河期世代向けの公務員の採用試験だ。2020年度から、国や自治体が実施してきた。学歴や職務経験は問われず、氷河期世代であれば、誰でも受験することができるというものだ。

"我感到有一种危机感。虽然我也尝试(从政府那里)找到一个培训计划之类的,但感觉情况还是不太一样。我觉得自己可能处于发展停滞的阶层。如果不能朝着更好的方向发展,就无法改变现状..."
尽管渴望增加收入,小野先生感到无法依赖企业或国家。他现在寄希望于参加针对就业冰河期一代的公务员招聘考试。从2020年开始,国家和地方政府一直在进行这方面的招聘。这个考试不对学历和工作经验提出要求,只要是就业冰河期一代的人都可以参加考试。

原创翻译:龙腾网 https://www.ltaaa.cn 转载请注明出处


小野さんが棚から取り出して見せてくれたのは、大量の参考書だった。公務員試験に備えて、専門学校の講座などに30万円以上を費やしてきたという。すべて自己負担で、公的な補助は出ない。
「初年度は17万円ぐらい払って、次の年は12万~13万円。ボーナス1回分ですよね。仕事から帰ってきた後も、一日2時間は勉強を頑張りました」

小野先生从架子上拿出并向我展示的是大量的参考书。他告诉我,为了备考公务员考试,他已经在职业学校的课程上花费了超过30万日元,全部是自己自费的,没有获得任何公共财政的补贴。
"刚开始的那一年我付了大约17万日元,然后第二年是12万到13万日元。相当于一次奖金(工作)的金额了。甚至在每天工作结束后,我都要努力学习两个小时。"

しかし、去年までに受けた6つの試験はすべて不合格。中には、競争率が200倍を超える試験もあった。
「自分の力ではどうしようもないこともあるし、考えていけばいくほどたぶん自分が下にしか見えないから、あんまり気にしないようにしてるっていうか、うん、そんな感じです、難しいな……」
国や自治体の氷河期世代向けの中途採用試験は、2024年度までは実施が予定されているが、それ以降も継続される保証はなく、キャリアアップへのチャンスは限られている。

然而,截至去年为止,他参加过的六次考试全部未能通过。其中有些考试的竞争激烈程度是其他考试的200多倍。
"有些事情可能是我无能为力的,而且我越想,可能会觉得自己低人一等,所以我尽量不要太过于忧虑,就这样,很艰难啊......"
国家和地方政府为就业冰河期一代举办的社会人招聘考试计划将持续到2024年,但不能保证考试会持续到2024年之后,而且职业晋升的机会也很有限。

「当り前の人生設計」ができない
正社員ではない非正規労働者がいまや全就労者の4割に迫ろうとしている日本。企業の多くが、一度採用した正社員の生活を最後まで保障するという「終身雇用」を維持しながら人件費を削減するために、使い勝手の良い非正規労働者を拡大してきた。

残念ながら、小野さんのケースに見られるように、多くの企業は、非正規労働者のスキルアップを十分に図る余力を持っておらず、当然のごとく、賃金は上がらない。

"无法拥有一个理所当然的生活规划"
如今,在日本,不是正式员工的派遣员工人数已经接近全体就业人口的40%。为了降低人力成本,许多公司在保持正式员工的"终身雇佣"的同时,扩大了派遣员工的规模,以提高灵活性。
不幸的是,正如小野先生的案例所示,许多公司并没有足够的资源来充分提升派遣员工的技能,因此工资也就不会提高。

「一億総中流」の時代には、多くの中間層が実現できていた、当たり前の人生設計が難しくなっている。政府系シンクタンクによると、2020年時点の男性の生涯未婚率(50歳時点で一度も結婚をしたことのない人の割合)は、28.3%。実に、この30年で5倍も増えている。
企業からも、行政からも、必要な支えを得られなかった、現役世代の現実である。
「正社員になれない」「自家用車を持てない」「持ち家に住めない」……「中流」の生活はもはや「高嶺の花」になった日本。なぜ日本の中流階層は急激に貧しくなってしまったのか? 国、企業、労働者は何ができるのか? NHKスペシャル取材班『中流危機』(8月23日発売)は、全国の中間層の現実を徹底取材し、その処方箋を探ります。

"在'一亿中产阶级 '时代,许多中产阶层能够实现的理所当然的生活规划如今变得困难。据政府机构的数据,截至2020年,男性终身未婚率(即在50岁时从未结婚的人所占比例)为28.3%。这一比例在过去30年里增长了近5倍。
在劳动适龄人口中,他们既没有从企业得到所需的支持,也没有从政府获得必要的帮助。"
"无法成为正式员工"、"无法拥有自己的汽车"、"无法拥有自己的住房"……在如今的日本,"中产"生活已经成为不可企及的奢望。为什么日本的中产阶层急剧贫困化?国家、企业和劳工能采取哪些措施?NHK特别采访组『中流危机』(8月23日发布)对全国中产阶层的现实进行了深入采访,寻找应对之道。