三菱重工業が国産小型ジェット旅客機「スペースジェット」からの撤退を決め、2008年に始まった「日の丸ジェット」の開発構想はついえた。

三菱重工业决定终止国产小型喷气式客机“SpaceJet”项目,这项始于2008年的“日之丸喷气机”开发构想宣告破产。

航空機事業は品質管理や安全性の要求水準が厳しく、初期投資もかさむことから事業化のハードルが高い。三菱重工は航空部品の分野では豊富な実績を持つが、完成機の組み立てではノウハウ不足が露呈した。

飞机产业对品质管理和安全性的要求严格,加之初期投资大,因此商业化门槛很高。三菱重工虽然在航空零部件领域拥有丰厚成就,但暴露出整机组装上的技术经验不足。

「『技術』を『事業』にするところの十分な準備や知見が足りなかった」。三菱重工の泉沢清次社長は7日の記者会見で、「スペースジェット」の敗因をこう語った。「一定の水準の機体を開発できた」といい、技術面での成果があったことも強調。しかし、運航に必要な型式証明の取得手続きに関する理解や経験が不足し、子会社の三菱航空機は商用化にこぎ着けることができなかった。

“在将‘技术’转化为‘产业’上,我们的准备与知识不够“,三菱重工副社长泉泽清次在7日的记者招待会上,谈及“SpaceJet”的失败原因。他强调,“我们实现了一定水平的机体开发”,取得了技术层面的成果。但是,由于在运航所需型号合格证的手续办理中缺乏理解和经验,导致子公司三菱航空机未能实现商业化。

型式証明の取得にこだわれば、今後数年にわたり年1000億円前後の出費が必要になる可能性があった。一時は国内外の航空会社から427機の受注を集めたが、開発に手間取る間に失速。また、米ボーイングなどの海外大手と比べ、新規参入の三菱重工は航空事業の規模が小さい。海外企業から装備品を調達する際の交渉力が弱く、有利な条件を引き出すことが難しかった。

如果执意获取型号合格证,未来几年时间里可能需要1000亿日元左右的支出。虽然我们一度收到来自国内外航空公司427架的订单,但开发进展缓慢。另外,与美国波音等国外大公司相比,新入局的三菱重工的航空产业规模较小。在从国外企业采购装备时,由于谈判能力较弱,难以争取到有利条件。

日本はかつて零式艦上戦闘機(ゼロ戦)に代表される世界最高水準の航空技術を誇っていたが、敗戦後は連合国軍総司令部(GHQ)に製造を禁じられて衰退。1960年代には国家プロジェクトでプロペラ旅客機「YS11」を生み出したが、採算を確保できずに姿を消した。実現すれば約半世紀ぶりの国産旅客機となるスペースジェットは、日本の航空産業復活の象徴になるはずだった。

日本曾经以零式舰载战斗机为代表,傲然位居世界最高航空技术水平,但在战败后被联合国军总司令部(GHQ)禁止制造而衰退。20世纪60年代,国家项目中孕育出了螺旋桨客机YS11,但由于难以保障盈利而销声匿迹。SpaceJet倘若实现,将成为时隔半个世纪的国产客机,并成为日本航空产业复苏的象征。

航空機は100万点もの部品を使うため産業の裾野が広く、経済への波及効果も大きい。日本は主要国と比べて航空産業の規模が小さく、成長性に対する官民の期待は高かった。西村康稔経済産業相は7日、記者団に対し「当初の目的を達成できなかったことは極めて残念であり、重く受け止めている」と語った。

飞机制造要使用数量多达百万的零部件,产业配套涉及面广,对经济的带动效果显著。相比其他主要国家,日本航空产业规模虽小,官方和民间却对其前景寄予厚望。经济产业大臣西村康稔7日对记者团说:“未能实现最初的目标,特别遗憾,倍感沉重”。